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2020-04

| 2015.05.31 - Sun  |  Big Hero 6 |

フライト中の楽しみのひとつといえば映画。
気にはなっていたけれど映画館へ足を運び逃していた作品も
もう一度観たかった作品も
好きなシーンだけもう一度、なんてこともできて
特に長いフライトの時は楽しんでいます。

さて、今回のフライトの最初のお供は
周りの評判もなかなか良くて気になりつつ
結局劇場で観られずじまいだった「Big Hero 6」
邦題は「ベイマックス」

工学の天才少年ヒロと
彼のお兄さんタダシの発明したケアロボット・ベイマックスの物語。

舞台となる街が、東京とサンフランシスコをモデルにした「サンフランソーキョー」
そのネーミングはいかがなものか…!!
…なんて、観る前は思っていたのですが
そんなこと気にならないくらい、よかったなあ…!!!

大好きなもの、持ち得た才を深められる場と
そこに集った、互いを認め合うすてきな仲間達
その環境がまず魅力的で。
音楽も格好良くて、エンドロールもぐっと来ます。

そうそう、後輩が「日本人でよかった、と思った」と言っていたのですが
本当に、その感覚があって。
映像も音楽も特別〝和〟を強調したものではないし
何故そう感じたのか、はっきりした理由はまだつかめずにいるのですが
この世界観が描かれたベースに
自分の生まれ育った国の文化や街並やそこに生きる私達があるというのが
何だかとても誇らしく思えました。

P1190378.jpg

この作品を観ていて、男兄弟の関係がちょっとうらやましくもなりました。
ヒロとタダシが、何かうまくいった時に「トン!」と拳をぶつけるおきまりの挨拶。
才能を持て余す弟を一番認めていて、導いてやる兄。
多くは語らなくても、繋がっている兄弟。
「アナと雪の女王」では姉妹
「ベイマックス」では兄弟
同性のきょうだいというのは、同性ならではの絆がある様に感じます。

私には3歳下の、薬学の道を志す優秀な(身内の私が言うのも何ですが!)弟がおりまして
それでもこんな不肖の姉を認めてくれているようで
私の読書量には敵わないとか、展示に来てくれての感想だったりとか
時々漏らしているらしい私に関するコメントを
母からこっそり聞いたりすると、じーんとします。
私達姉弟には私達なりの絆があるのかもしれません。

そんな、絆について感じさせる、素敵な作品でした。

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| 2014.04.21 - Mon  |  Guardians |

毎週のように大雪の降った2月。
ある映画を毎日のように繰り返し観ていました。
その名も「Rise of the Guardians」(邦題「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」)

主人公はジャック・フロスト

彼は、霜(もっと言うと、雪や氷、凍るような季節)の精霊。
アングロ・サクソンの伝承を起源に持つようです。
寒い日に窓ガラスに浮かぶシダの葉のような———私の目には羽のように見える
模様の霜は、彼の仕業だと言われています。

guardians_jack.jpg

そんなジャック、この映画の中では
200年もの間、彼の姿が見える者は無く(透明人間のように)
たったひとり、風に乗り、霜や雪でいたずらをしながら暮らしていました。

ある日、サンタ・クロース、イースターバニー、トゥース・フェアリー、サンドマンから
彼ら〝ガーディアンズ〟の一員として
悪夢を見せる精霊ブギーマンから子どもたちを守ってほしいと頼まれます。

サンタさんは言わずもがな、クリスマスにプレゼントを運び
トゥース・フェアリーは、抜けた歯を枕の下に置いて眠るとコインに換えてくれ
サンドマンは夜、子ども達に素敵な夢を送り
イースターバニーは、春という再生の季節のお祭りイースターを司る。
けれどジャックの力といえば、雪を降らせ、霜を張らせること…

戸惑うジャックに、サンタさんがこんな話をします。
自分には、陽気、不敵、ミステリアス…いろんな顔があるけれど
その中心…核となるものは〝wonder〟なのだと。
この世のあらゆるものに驚きを見出せる、それこそが自分をガーディアンたらしめているのだと。
映画の中では、ジャックがその核となるものを追求してゆくのです。

登場人物たちが日本ではマイナーなせいか、日本では劇場公開されなかったそうなのですが
この作品、大人にも十分響くものがあると思うのです。

敵であるブギーマンも
ジャックと同じく「誰にも姿を見てもらえない=存在を信じてもらえない」ことに恐怖し
だからこそ、立場を変えてやるとガーディアンズを狙う。
何だか、単に敵とは言い切れない切なさ。

信じること
子どもの心
自分の核
自然の美しさ(雪や霜の表現が本当に美しいのです…!)
自分にとって、きっと絵の道に進むことを決めた時からずっと大切なことが
この物語には沢山込められていたようです。


サンタさんは "Guardian of Wonder"


イースターラビットは "Guardian of Hope"


トゥース・フェアリーは "Guardian of Memories"


サンドマンは "Guardian of Dreams"


ブギーマンは "Nightmare King"


そして、ジャックは "Guardian of ..."
彼が見出したこたえは、是非映画の中で。
(文様的な素敵な絵は『The Art of Rise of the Guardians』より)

永い永い時を17歳の姿のまま生きるジャックの姿に
ピーター・パンの姿が重なりました。
初めて原作を読んだ中学生の頃からずっとずっと
原作の纏う空気を持つ絵本を描こうと決めている物語。

ふたつの物語が自分の中でつながって
自分にとってずっと大切な作品になりそうです。

| 2013.08.08 - Thu  |  風立ちぬ |

沖縄で出会った友人のひとりが
先日「風立ちぬ」を観てきたのだと、教えてくれました。
その友人から

「私は見たあと、あっすーさんが思い浮かんできました。」

そんな、光栄な感想を頂いてから
ずっと気になっていた「風立ちぬ
やっと、観に行ってきました。

観る前から観ている間も
「物を造る人の生き方は美しいです。」
そんな、友人のもう一つの感想の言葉が、ずっと心にありました。

何となく聞いたあらすじで、
〝美しい飛行機をつくろうとした人の物語〟なのだとは知っていましたが…
ああ、こんなに響くとはなあ…

宮崎さんが「風立ちぬ」の企画書に書かれていた言葉が
観終えた今、余計に強く届きます。

自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。
夢は狂気をはらむ、その毒もかくしてはならない。
美しすぎるものへの憬れは、人生の罠でもある。
美に傾く代償は少くない。
二郎はズタズタにひきさかれ、挫折し、設計者人生をたちきられる。
それにもかかわらず、二郎は独創性と才能においてもっとも抜きんでていた人間である。
それを描こうというのである。


これは。
『洛中洛外画狂伝』(7/3の記事)でも
著者の方が言いたかったことのひとつじゃないだろうか?
本物の美しさ、内に秘めた力を直に感じ取り、描こうとした主人公・源四郎。
けれどそうして天地の声を聴き、描くことの楽しさ、魅力は「魔境に落ちることだ」と言った父。
「ともすると絵の世界に引き込まれてしまう駄目な夫を
 こうして引き戻すのが、わたしの役目にございます。」と言った妻。
そんな源四郎の姿は、二郎の姿に大いに重なって
私は彼らの、飛び込んでゆく純粋な〝覚悟〟に強く惹きつけられるのです。

でも、友達の言葉を借りれば
私はとうに、その覚悟があるように見える…のだそうです。
知らない内に私も、向こう側へ足を踏み入れているのかもしれないな。
それは危うさもはらむのかもしれないけれど
それでも
やっぱりその先を追い求めてゆきたい
形にしてゆきたいと思ってしまうのです。

P1150011-2.jpg

そういえば、主人公・二郎の憧れの設計士であり
ふとした時に夢のように現れ、鼓舞してゆくカプローニさん。
野村萬斎さんの伸びやかな声が、想像以上に合っていたなあ…!!
「跳べ!」
という、ただその一言だけでも
なんだろう、あの存在感は。

以前NHKの「ミュージック ポートレイト」に出演していた萬斎さんが
繰り返し〝identity〟ということばを口にしていたのが印象的で。
過去から未来へ受け継がれてゆく、伝統という大きな流れの中にいながらも
いかにして「野村萬斎」という、ただひとりの表現者であるかということを
ずっと悩み、模索し続けて来られたのかもしれないなあと
あの時ふと、感じたのです。
そんな、根っからの表現者である萬斎さんに
カプローニさんはうってつけだったのかもしれません。

心の中にさわさわと、風が起こっている。
もう一度、観たいなあ…

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プロフィール

Asuka

Author:Asuka
絵描き。

三重生まれ東京育ち
↓沖縄(那覇→伊江島)
↓カナダ
↓イギリス
↓東京
さて、次は…

たくさんのものに出会って、自分の中に生まれる景色を、形にしてゆきます。

http://asukaishii.com

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