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2020-04

| 2014.06.21 - Sat  |  きょうだい |

弟と、「アナと雪の女王」を観てきました。

この映画で姉妹の物語を描くにあたり、
Disneyではスタジオで働く姉妹を集めて「Sister Meeting」を開き
姉と妹がお互いにどのような感情を持っているのか、どんな関係性なのか
話し合ってもらったのだとか。
その結果わかったことのひとつが
幼い頃ほとんどの妹が、お姉さんは不思議な力を持っているのだと信じていた
ということだったのだそうです。
面白い…!!

img165のコピー

幼い頃の弟にとって、私はどうだったんだろうな。

さて、帰りがけに本屋さんに寄って
ずっと気になっていた漫画を購入。

S__23527427.jpg

『さよならソルシエ』

ひまわりの絵で有名なゴッホと、その弟テオの、兄弟の物語です。
帽子をキザっぽく被っているのが弟、屈託ない笑顔がお兄さん。

19世紀の終わり。
テオドール(愛称:テオ)はパリで噂の天才画商。
一流画廊に勤めながらも、保守的な画壇の体制に内側から風穴を空けようとしています。
テオは、幼い頃から共に遊び育った兄・フィンセントの怒ったところを見たことがありません。
〝怒り〟という感情の欠如したフィンセントの目には
哀しみ、孤独…それら全てひっくるめて
生きている、ということそのものが美しく映るのです。
そんな兄を、テオはパリに呼び寄せ……

そもそもゴッホを漫画にした作品、というのが初めてで
それも〝炎の画家〟と呼ばれる彼のイメージとは全く違う人物像。
天衣無縫に、思うままに放浪し描く姿は、山下清さんのよう。

たった2巻で結ばれる物語。
最後に残るのは切なさと、風の吹き抜けてゆくような感覚。
何となく、伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を読んだあとに似ている。
…切なさ何割か増し、かな。

img166のコピー

ふたつの〝きょうだい〟の物語に触れた一日。
どちらもどことなく切なくて
根っこにあるのは〝きょうだい〟の絆。

真逆の分野を志す私と弟
それでも、それぞれの道を追求していくかたちはどこか似ていて
やっぱり〝きょうだい〟なのかな、と思うのです。

お互い楽じゃない道を選んだけど
自分に真っ直ぐな生き方、していこう。

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| 2014.05.24 - Sat  |  かないくん |

その本を知ったのは、友人がTwitterでRetweetしていた記事。
糸井重里さん主催の「ほぼ日刊イトイ新聞」の企画で
作/谷川俊太郎さん
絵/松本大洋さん
という素敵すぎる組み合わせで
「死ぬとどうなるの。」をテーマにした絵本が作られる、というのです。

友人が私の分も予約してくれて
そうしてやってきた絵本『かないくん

P1170316.jpg

絵とことばが、深く深くに、しんしん静かに降り積もる雪のようで
そうやすやすと何度も開けずにいたのですが
渋谷で会おうということになった後輩が
「これも、行きませんか?」
と誘ってくれたのが、これまた「かないくん展」だったのです。



絵本で見ていたあの絵たちが
そして、そこに至るまでに描かれた絵たちが
絵本のなかに流れる空気そのままに、静かにそこにいます。
地色として塗られた水彩の色、鉛筆の線や、白の絵具の厚み
行程ひとつひとつが大切に重ねられている。
いいなあ。

老若男女いろんな人に「死ぬとどうなるの。」と問いかけたこたえが
展示会場の最初と最後の壁面に書かれているのですが
一番残ったのは、なおきくん(7歳)のこたえ

〝ゆめで あえる〟

7歳の少年は、どんな風に感じて、このこたえを出したんだろう。

いつも向こうから、誰かを通してやってくるかないくん。
思えば松本大洋さんの作品との出会いも
高校時代、友人が強くすすめてくれたのがはじまり。

最初の作品は『鉄コン筋クリート』

P1170314.jpg

ぐん、と引き込まれて3巻一気に読んで
最後のページを閉じた時、外の景色がいつもと違って見えたのでした。
ちょっと泣きそうになるような感覚。

「かないくん展」に行くことになって
ふと『GOGOモンスター』を読み返して

P1170315.jpg

あの頃感じたもの———もしかしたら、今も感じているのかもしれないものを思い出して。

谷川さんは、大学生の頃友人が
クレーの天使の絵たちが添えられた詩集をすすめてくれて
それからよく目にするようになって
青が好きなのだと知ってから(2012/1/20の記事)、益々親しみが湧いたのでした。

松本大洋さんの漫画も
『かないくん』も
谷川さんの詩も
友達を通してでなければ、出会いはもっと遅かったかもしれないし
もしかしたらまだ、出会ってすらいなかったかもしれない。

こうしてやって来てくれたのには
やっぱり意味があるのかもしれません。

とりあえず今
漫画という表現に、久し振りに取り組みたい気持ちです。
自分の中に、映像としてある物語を
ことばも一緒に形にしたい
のかな。

| 2014.03.04 - Tue  |  ただ生きる、ということ |

ひきつづき『ムーミンパパの思い出』を読んでいます。
3/1の記事
P1170024.jpg
今回も表紙がやさしい。

ひどい風邪をひき、いつも元気なだけに気持ちが弱ったパパ。
このまま自分が死んでしまったら、若い頃の冒険を誰も知らないままになってしまう!
…と、自伝を書くことを決意。
章が書き上がるごとに、ムーミン、スナフキン、スニフに読んで聞かせてゆきます。
この思い出の中には、ムーミンパパの冒険仲間でもあった
スナフキンのパパ「ヨクサル」と
スニフのパパ「ロッドユール」も登場。

———ある時、船が嵐に会い、仲間が大わらわの中
何もせず、飄々としているヨクサルに、ムーミンパパはちょっと腹を立てます。
そんなとき、仲間のひとり
フレドリクソン(ロッドユールのおじさん/発明家)がこう言うのです。

「ヨクサルのほうが、案外いろいろと気をつかっているのかもしれないよ。
 おちつきはらって、てきとうにね。
 ぼくたちは、いちばんたいせつなことしか考えないんだなあ。
 きみはなにかになりたがってる。
 ぼくはなにかをつくりたいし、
 ぼくのおいは、なにかをほしがっている。
 それなのにヨクサルは、ただ生きようとしているんだ」


ただ生きる、か…

人によってしあわせのかたちはそれぞれで
だから、どう生きるかもそれぞれで

人が手にしたものを、世の中での評価だけ見て安易に羨むのは
やっぱり違うな、と最近よく思います。
今の自分は自分の選んだ生き方をしていて
あの人が手にしたものを、自分は持っていないかもしれないけれど
あの人が出来ない生き方を、自分はしているのかもしれない。
なかなかに色んなところへ行き、色んなことをして、
色んなもの(物にも者にも)に出会って来た人生だものなあ。

この世に生まれたからには
何か自分が残すべきものがあるんじゃないか、と思う私は
ヨクサルのように〝ただ生きる〟ことはむずかしいかもしれないけれど
今を、この瞬間を、全力で生き抜くことをしてゆきたいな
と、思うのでした。

P1170025.jpg
ちなみにニョロニョロも、船で海を渡るそうです。

| 2014.03.01 - Sat  |  ムーミン、始めました。 |

小さい頃、アニメで観ていた「楽しいムーミン一家」
時に「楽しい」とは言い切れないエピソードにぞわりとした、あの物語。

今年2014年は、
ムーミンシリーズの作者トーベ・ヤンソンさんの生誕100周年ということもあり
本場フィンランドは勿論、日本でも展示があったりコラボ企画があったり
ムーミンが熱い一年となりそうな気配なのです。

 特設ページまで!→ トーベ・ヤンソン生誕100周年記念特設ページ

さて、それに乗っかる訳ではないのですが
実は数年前から気になっていたムーミンシリーズ。
小さい頃観たアニメは、正直その背景に流れる
(もしかすると北欧独特の)気配が怖くて
特別好きではなかったような気がするのですが
大人になってみて、
その、透明度が高くて深ーい湖のような世界観の、青みがかった底の方を
もうちょっと覗いてみたくなったのかもしれません。

そもそもムーミンの原作、てどんなお話なんだろう?
と、思っていたところ
講談社文庫で新装版が出ているのを発見!
P1170023.jpg
(『ムーミン谷の彗星』表紙)

文字も読みやすい大きさで、挿絵もちゃんと入っていて、翻訳もすんなり入ってくる。
一冊目『ムーミン谷の彗星』を一日で読み終えてしまいました。

売り切れていた『たのしいムーミン一家』の代わりに
『ムーミンパパの思い出』を早速購入。
若い頃のムーミンパパの大冒険。
スナフキンとスニフのパパも登場するとか…わくわく!!

深くて透明な湖の底へ、しばらく潜っていってみようと思います。

P1170021.jpg
ムーミンも、泳ぐのが得意なのだそうです。

| 2013.08.02 - Fri  |  お宝発見、かもしれない。 |

横浜で遅くまでお仕事があったので
逗子の親戚のお宅に泊めてもらうことにしました。

使ってね、と提供して頂いたのは、大叔父さんが使っていた部屋。
一人でも海外旅行に行ったり、熱心に絵を描いたり、浜で拾ってきた物でランプを作ったり…
いつまでもアクティブだった大叔父さんの本棚が気になって、ふと覗くと…


年季の入った『宮本武蔵』を発見!!!

P1140846.jpg
函までちゃんと付いている…
これはすごいものを見つけてしまったのでは…!

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昭和14年発行の39版…
本の後ろの方には、横山大観など錚々たるメンバーの書評が…!!

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活版印刷のように、紙に柔らかな凹みがあるのもいいな。
「おーいっ」が「おゝいつ」
表記に時代を感じます…

P1140844.jpg
沢庵和尚が…

「なう」と…!!!

(誤:美味いnow / 正:美味いのう)


色んな意味で衝撃を受けた発見でした。
今度じっくり読ませてもらおう!

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プロフィール

Asuka

Author:Asuka
絵描き。

三重生まれ東京育ち
↓沖縄(那覇→伊江島)
↓カナダ
↓イギリス
↓東京
さて、次は…

たくさんのものに出会って、自分の中に生まれる景色を、形にしてゆきます。

http://asukaishii.com

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